月齢読書
公開日:2025-12-16 更新日:2026-02-20
月齢読書は雪語舎の読書企画です。
月齢読書とは
月齢読書とは月の満ち欠けに合わせ本を読むことで、本の学びを実行しやすくする読書法です。私は以前より、完璧になるまで考えこむ癖があり、なかなか本で学んだ内容を実行できずに悩んでいました。いろいろと方法を試す中で、中心価値を探ることで実行に結びつくようになってきたので、その方法をここに記録したいと思います。同じ悩みがある方や、読書が好きな方の参考になれば嬉しいです。
現在、本を選ぶルールや意味づけが複雑になってきたので、自動で選書できるシステムを開発中です。ご興味がある方は、記事の下部にある「月齢読書一覧」をご覧ください。
そもそもなぜ読書なのか
私にとって読書は「自分を知るのにコスパ最強な手段」です。
私は、今まで外にある正解である「効率・お金」だけの軸で考えすぎていました。そのことに気づいたのは、体は健康なのに精神的に動けなくなった経験からです。そこから脱出できたのは、並立する軸として内側にある正解を見つけたこと、そして読書を通して私の感情に目をやり始めたからです。
たとえば、観光で良いホテルを選ぶときに、外の正解で「安い料金や最短効率」で楽しむのが良いとされていたら、第一に料金やたくさんの観光地を効率的に巡ることを考えます。実際にホテルに行って観光して帰ってくると、なんか疲れただけだったとなります。
ではどうすれば良かったか、普段の生活で、寝具・食事・風呂の内、「食事は妥協できない」。「休みの日には喫茶店で本を読むのが好き」だと分かっていたとします。そうすると、ホテル選びは「豪華な食事」、観光地は一か所だけ有名なところを押さえてあとはその土地で「有名な喫茶店で本を読む」と選択できます。実際に行くと観光・ホテルが良かった悪かったがハッキリと判断がつき、充足感があります。これが私が言っている内側にある正解です。
この二つの違いは、「外側の正解で決めたか」「内側の正解で決めたか」の差だと考えています。
たとえにあった自身の好き嫌いを事前に知っておくことは、より幅を広げると自分を知ることです。自分をより深く知っていくことで、これだけは譲れないという中心の価値観が見つかります。そこまでいくと、選択肢が狭まり悩む時間も減ってきます。それに合わせて、行動して後悔することが少なくなり、挑戦する勇気も湧いてきます。
自分を知る取り組みとして、私は「本を読み感情と向き合う」のが良いと考えています。なぜかというと、頭を使いすぎないように速度を落としながら、違和感なく自分の感情と向き合えるからです。
月齢読書法の狙い
中心価値を確かめながら、読書して学んだことを実行しやすくするための「ルール」と「意味づけ」は、大きく分けると次の3点です。それぞれは、実行のハードルや躓きを防ぐための取り組みです。
- PDCAを自然に回すための「外部リズム」を設定
- 読書やPDCAを思い出すための「トリガー」に月を設定
- 頭主体の思考から脱却する躓き防止の「ルール」を設定
順にそう考えた理由を記します。
PDCAを自然に回すための「外部リズム」を設定
月相の周期は、ほぼ30日と決まっています。そのため、考えすぎる私にとって優れた外部リズムになってくれます。スマホであれば、通知を消せばそれで終わりです。でも月を消すことは私にはできないのです。
また、行動の意味づけとしても、私にはしっくりきています。満月の日に人は狼になる。昔からある狼人間の逸話になぞらえると、満月の日には感情が高ぶりやすくなると意味づけできます。そうすると、PDCAの割り当ても自然にできます。あくまで私独自の意味づけです。
まず、月相に感情と論理を当てはめると次の通りになります。
- 新月:感情の高ぶりが最小となる。内側を見やすい論理的思考向け、抽象度が高い部分の理解がしやすい。
- 上弦の月:感情の高ぶりが少しずつ増えてくる。内から外へ論理から感情へ、具体的な部分の理解がしやすい。
- 満月:感情の高ぶりが最大となる。感情を通して外側を感じやすい。感情を伴う作品を深く味わいやすい。
- 下弦の月:感情の高ぶりが少しずつ少なくなる。外から内へ感情から論理へ、感情を含む情報を整理しやすい。
それに合わせて、PDCA期間と月相を関連付けました。
- Plan(計画):新月(内省・論理思考に向く)。新月は月齢28~30と月齢0~2とする。
- Do(実行):上弦の月(論理から感情への移行)。上弦の月は、月齢3~12とする。
- Check(評価):満月(感情を通して外側を感じる)。満月は、月齢13~17とする。
- Action(改善):下弦の月(感情から論理への移行)。下弦の月は、月齢18~27とする。
基本となる習慣は常に続けて、新規にやり始めることや既存の習慣の見直しに活用すると、リズムと余裕をもって私は取り組めています。
以上が「外部リズム」を設定した理由となります。
まとめると、目立ち、消すことができず周期性がある月は優れた「外部リズム」となりやすい。狼人間の逸話をPDCAを回す意味づけに利用すると、行動しやすくなると私は考えています。
読書PDCAを思い出すための「トリガー」に月を設定
梅干を想像したら、口の中で唾が出る。ここでいう、「梅干し」のような役割をトリガーといいます。「月」を想像したら読書やPDCAを思い出す。そのようにすると、読書やPCDAを習慣にしやすいと考えました。生活の中で、常に月は大きな影響を与えています。分かりやすい所では、潮の満ち引き、夜中の明るさです。少しだけでも月を意識しておけば、日頃から思い出せる機会はたくさんあります。
「トリガー」とするにはどうするか、結局は月を意識してから読むしかありません。空を見上げることが一番良いです。そうはいっても見えない環境もありますので、雪語舎ではサイトに表示するようにしました。
以上で、「トリガー」を設定した理由となります。
まとめると、生活に深く根差した月をトリガーとして読書やPDCAを関連付けると、習慣化しやすいと私は考えています。
頭主体の思考から脱却するための「ルール」を設定
内側の正解を探すために読書しよう。そう思って私が躓いたところがあります。
- 読む本に迷い考えていると面倒なのでやめてしまう。
- 理解しやすい本ばかりを読んでしまう。
- 読んだことがないジャンルの本を読んで、何も感じず理解もできずに自己嫌悪になる。
- 積読本が増えてしまい、本棚が埋まり床まできて自己嫌悪になる。
この対策として、「下弦の月に月相と言語認識のタイプを考慮した選書をしておく」「下弦の月に本を整理する」というルールを設けました。
初めに「下弦の月に月相と言語認識のタイプを考慮した選書をしておく」について書きます。
まずは、私が考える「7つの側面」で本を分類分けしました。
- 意味・理念(志):生き方や価値観の芯に触れ「どう在るか」を問い直しやすい本。
- 構造・理解(理解):仕組みや全体像をつかみ、理解の骨格を作りやすい本。
- 感情・共鳴(共鳴):感情が動き、内面の反応や共感が立ち上がりやすい本。
- 象徴・詩性(詩性):象徴や比喩で、イメージや感情が深く残りやすい本。
- 実用・行動(実用):試せる手順があり、生活や仕事に活かしやすい本。
- 身体・体感(整う):体感や呼吸、リズムが整い、体調を整えやすい本。
- 社会・関係(関係):他者との距離感や役割を整えるヒントになりやすい本。
また、認知言語を私の独自の判断で6タイプ(主軸2+副軸4)に分け、得意と苦手を明確にしました。これにより、本を読み始めるときの入り口を明確にして、無理のない挑戦をしたいという考えです。
主軸
- 抽象中心:全体像・概念・本質から理解する。具体的な部分の理解が後回しになりやすい。
- 具体中心:五感・場面・物語から理解する。抽象的な部分の理解が後回しになりやすい。
副軸
- 構造論理:構造・因果から理解する。感情の理解が後回しになりやすい。
- 感情共鳴:登場人物の感情と心の揺れから理解する。構造の理解が後回しになりやすい。
- 象徴直観:イメージ・象徴・比喩から理解する。具体的表現の整理が後回しになりやすい。
- 音韻感覚:音読(リズム・響き)で深く意味を理解する。論理の整理が後回しになりやすい。
下弦の月の期間に、以上の「7つの側面」と「認知言語タイプごとの得意と苦手」と「月相の影響、内向き外向きか」を合わせてあらかじめ本を選んでおくようにしました。これで私は次のようになりました。
- 読む本に迷いにくい。
- 理解しやすい本ばかり読まない。
- 未開拓ジャンルの本を読む心構えができるので、自己嫌悪になりにくい。
最後に、「下弦の月に本を整理する」についてです。まず積読本を減らす意味づけを強くするため、デメリットを考えます。あくまでも積読本が嫌悪感になっている私が思うデメリットです。
- 床に本があると掃除するときに邪魔になる。
- 積読本が自分の能力のなさの証明と感じてしまう。
- 視界に入るだけで、無意識が動いているので、エネルギーが知らないうちに消耗する。
- 本の種類の多さが生き方が定まっていないことを表しており、エネルギー効率が悪く結果が出にくい。
一冊でも減れば挙げたデメリットが解消されます。そう考えると整理する気力が出てきます。
次に本を減らす取り組みを考えます。まずは本を持つ限界量を決めることです。本は本棚に入るだけ買うと決めました。そして、定期的に本棚を整理する期間を設けます。私は下弦の月の期間に「今月読む本」や「処分する本」や「購入する本」を判断します。下弦の月の期間は、独自の取り組みPDCAや月相の影響で、踏ん切りがつきやすいと考えているからです。私の整理するときの分類と基準を書いておきます。
- 処分する本:学習本以外では、理解できたがあまり感情が動かなかった本。学習本はもう一度見返そうと思わない本。
- 机上の本:今月読もうとしている本。手に取りやすい所に置いています。
- 座右の書:自分に深く影響を与えたよく見返す本。置く場所を決めていない。本棚では20%以内。
- 感情が動く本:感情が動かされた何度か読み返したい本。本棚の20%以内。
- 学習本:技術系や参考書、図鑑などの知識を体系的にまとめた本。本棚の20%以内。
- 積読本:未読本。本棚の20%以内。
以上が「ルール」を設定した理由です。
まとめると、読書で躓くとすぐに頭で読書しない言い訳を考えてしまうので、躓かない「ルール」を決めておくと読書がはかどると私は考えています。
月齢読書のシステム化
この選書自体が複雑で、それこそ躓きの原因となります。そこで雪語舎では、選書を自動化する取り組みをしています。現在は私(setu)用しか、試行していませんが、認識言語タイプ判定と合わせて順次タイプ別に読書法を紹介したいと考えています。setuは、抽象中心×象徴直観タイプです。その他のタイプの方は、あくまで参考程度に見ていただきたいです。
!注意事項!
内側の価値観を探し始めるとき、長いあいだ感情に蓋をして暮らしていると、ときに怒り・恨み・嫉妬などの強い感情が吹き出してくることがあります。それ自体は人として自然な反応ですが、心が追いつかず苦しくなることも私にはありました。
その点も含めて、まずは本を通して、現実感覚を残したまま感情に触れることをおすすめしています。最初のうちは、必ず身近なところから始めてください。トラウマや人生観が大きく揺さぶられるような本・テーマではなく
- 「あのご飯はおいしかった/まずかった」
- 「この主人公はかっこいい/ちょっと苦手」
といったことを思い出させてくれる本がちょうどいいと思います。読んでいる途中で、呼吸が浅くなる、耐えきれないほどの恐怖や不安が出てくる、といった状態になったときは、無理に読み進めず、精神科医などの専門家にご相談ください。雪語舎の方法だけでなんとかしようとしないでください。
月齢読書で大事なのは、感情を「正しく分析する」ことではありません。「好き/嫌い」「楽しい/悲しい」など、感じたままの自分を知る感覚でとどめておくことです。そのうえで、
- 「なぜこんなに心が動くのかな?」
- 「私は何を大切にしているのかな?」
と、うっすら眺める意識でいると、自然と気づきが生まれやすくなります。急ぎすぎずに浮かび上がってくるものの方が、私にとっては「内側の正解」に近いと感じています。
最後に「内側の正解を探す」とは、「自分を大切にするために行う」ものだと考えてください。
月齢読書一覧
雪語舎で独自に行っている取り組み月齢読書の一覧です。取り組みを記録・実践しながら、少しずつ育てています。
- 試行中投稿2025/12/16更新2026/02/20
抽象中心 × 象徴直観
世界観や概念に強く惹かれ、比喩・象徴・イメージから意味をつかむタイプです。象徴的なモチーフがはっきりしている本や、詩的な文体の本を中心に選びつつ、たまに具体的な事例や手順が書かれた本を混ぜると、行動面の補強になります。 - 構想中
抽象中心 × 構造論理
抽象的なテーマや理論から入って、構造や因果が見えると安心できるタイプです。まずは概念や全体像がはっきりしている本を軸に選び、具体例で補強してくれる本を少し混ぜると理解が行動につながりやすくなります。準備中 - 構想中
抽象中心 × 感情共鳴
本質的なテーマや理念に惹かれつつ、人の感情や心の揺れで腑に落ちるタイプです。哲学や思想系など抽象度の高い本を、物語的な語り口や体験記がセットになっているものから選ぶと、自分ごととして消化しやすくなります。準備中 - 構想中
抽象中心 × 音韻感覚
抽象度の高い内容でも、リズムや言葉の響きから理解が立ち上がるタイプです。思想・エッセイ・講話などで、文体に「耳ざわりの良さ」がある本を選ぶと頭も心も入りやすく、あとからメモで構造を整理すると定着しやすくなります。準備中 - 構想中
中庸 × 象徴直観
象徴やモチーフに敏感で、それを通して世界を理解するタイプです。印象的なタイトル・キーワード・イメージが軸になっている本を選び、その象徴が本文でどう展開されているかを追えるものにすると、気づきが深まります。準備中 - 構想中
中庸 × 構造論理
抽象と具体のどちらにも乗りやすく、全体の構造や筋道を大事にするタイプです。章立てが明快で、概要→具体例→まとめの流れがしっかりした本を軸にしつつ、ときどき感情や物語性が強い本を挟むとバランスよく学べます。準備中 - 構想中
中庸 × 感情共鳴
状況のリアルさと心の動きの両方から理解するバランスタイプです。体験談・ケーススタディ・物語形式で、かつ最後に著者の考察やまとめがある本を選ぶと、感情で共感しつつ思考も整理されやすくなります。準備中 - 構想中
中庸 × 音韻感覚
平易な文から詩的な文まで、読み心地やリズムで本との距離が決まるタイプです。声に出して読みたくなる一節がある本、短い章で区切られている本を選ぶと、多忙な日でも読み進めやすく習慣化しやすくなります。準備中 - 構想中
具体中心 × 象徴直観
具体的なモノ・風景・行動から象徴を感じ取るタイプです。描写が豊かな小説や、写真・イラストの多い本、具体的な事物を通して世界観を語るエッセイを選ぶと、自分だけの象徴辞書づくりにもつながります。準備中 - 構想中
具体中心 × 構造論理
具体例・事例から入り、そこにルールや構造を見出すことで納得するタイプです。図解・ステップ・フレームワークがしっかりしている実用書やビジネス書を中心に選ぶと、すぐ仕事や生活に活かしやすくなります。準備中 - 構想中
具体中心 × 感情共鳴
場面のリアルさと登場人物の感情に強く反応するタイプです。物語・エッセイ・ノンフィクションなどで、具体的なエピソードが豊富な本を軸に選び、読後に「どの場面で一番心が動いたか」を一言メモすると自己理解が進みます。準備中 - 構想中
具体中心 × 音韻感覚
具体的な情景と、言葉のリズムや音の心地よさがセットになると記憶に残るタイプです。短文・会話・セリフが多い本や、朗読に向いている作品を選び、時々声に出して読むことで、理解と楽しさが両立しやすくなります。準備中
